気管支喘息は気道に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります。この発作は夜間や早朝に出やすいのが特徴です。症状が無ければ喘息は治ったと思われるかもしれませんが、気道の炎症は続いています。炎症が続けばいずれまた発作が起こり、学校や会社を休むなど、日常・社会生活に影響が出ます。そして炎症が続くと気道が固く狭くなり元に戻らなくなりますので、治療によって症状をおさえることが困難になります。したがって、日頃から炎症を抑える薬を使って発作を予防しなければなりません。
中には風邪と勘違いし気管支喘息とは気が付かず、放置されている方も多くいます。特に以下の場合は、気管支喘息が最も疑われます。
疑いのある方は、早めの受診をお勧めします。
肺気腫とは、本来の肺構造が破壊されて空気が溜まってしまい、うまく息を吐けなくなってしまう病気です。原因の多くは喫煙であり、たばこに含まれる成分によって正常な肺組織が破壊されることで病気は発症します。
肺気腫を発症すると少し歩くだけでも息苦しくなり、日常生活のちょっとした動作にも支障をきたすようになります。
治療としては残された肺組織をうまく利用することを目的として、内服薬や吸入薬、酸素吸入などでおこないます。また、喫煙が密接に病気の発症に関わっているため、禁煙を行うことも必須であるといえます。