心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す力が「血圧」で、これが一定以上に高い状態が「高血圧」です。高血圧による自覚症状はないのが一般的ですが、放置すると心臓や血管、さらに他の臓器にも障害をきたし、心不全や脳梗塞などを引き起こします。血圧が気になる方や健診で指摘された方は、当院で原因や現時点の障害がないかを調べ、今後の治療方針を患者様と共に考えて加療を行いますので、是非ご相談ください。
現在日本の糖尿病人口は、1,000万人を超えていると推定されており、これは40歳以上の男性の2人に1人が、女性では5人に1人が該当します。
治療をしないで放置すると10年後にはその約6割が糖尿病に移行し、そのあいだにも脳梗塞や心筋梗塞などの心血管イベントが発生することがあります。
食事・運動療法、必要なら薬物療法を正しく行えば予後が良くなることが知られており、血糖値をコントロールするために運動療法や食事療法、そして薬物療法を行います。全て治療に有効な手段ですが、制約感のある生活が長く続くことにストレスを感じてしまうことも多々あります。
当院では一人ひとりに合った治療方法を行い、また前向きな気持ちで治療が行えるよう、支えていきたいと思っています。
脂質異常症といってもいろいろなタイプが存在します。
その中でも、一番問題になるのは悪玉コレステロール(LDL)が多いタイプの脂質異常症です。LDLは血管の中にごみかすのように、だんだんとへばりついていきます。へばりつかれた血管は、中が狭くなり、壁も硬くなっていきます。この現象は動脈にしか起こらないため「動脈硬化」と呼ばれています。それではなぜ動脈硬化がいけないのでしょう?
それは、動脈硬化は認知症や脳梗塞、心筋梗塞などを発症させる危険因子だからです。
脂質異常症では、まず食事や運動を含んだライフスタイルの改善を行い、動脈硬化による病気を起こすリスクが高いときには薬物療法を行います。このリスク評価が人それぞれ異なり、その方に適した治療がありますので、健診などで脂質異常症と診断された場合は是非当院にご相談ください。
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。尿酸値が上昇すると体の各所に針状の尿酸塩の結晶ができます。白血球はそれを排除するために攻撃して炎症が起こり、体は痛みを感じます。これが痛風発作です。
尿酸の元となるプリン体を多く含む食事をして摂取しすぎると、尿酸が多くなります。
プリン体はレバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわしなどに多く含まれています。また、アルコール飲料には、尿酸値を上昇させる作用があります。
高尿酸血症の治療は、薬物でのコントロールが中心となりますが、生活習慣の修正も大切です!
アルコールも制限し、肥満の方は食生活と併せて適度な運動を行い、生活習慣を改善するようにしましょう。